漫画/コミック: 名前の通り、さもしい男だ

2012年03月23日

大石まさるの漫画を読もう


左母二郎が大好きな漫画家の一人、「大石まさる」を紹介しよう。


空からこぼれた物語.JPG

大石まさるの作品はアニメ化されてもおかしくないのに、アニメ化されていない。
鶴田謙二」や「芦奈野ひとし」といった、同系統の作家の作品はアニメ化されているのに残念だ。
是非、水惑星年代記シリーズのアニメ化を強く希望する。

水惑星年代記.JPG

大石まさるの作品は、川や海といった「」、空や星といった「」、山や森といった「」を題材にした話が多く、彼が自然に対し格別の思い入れがあるのを感じることができるだろう。
現に舞台の多くが自然の豊かな田舎で、都会を舞台にした話は殆どなかったりする。
SF要素も強く、文明から取り残された田舎が舞台かと思いきや、陸地が水没し文明が後退した未来の話だったということも少なくない。

もっとも、崩壊した後の世界が舞台でも悲壮感や終末を感じさせる要素は無く、どんな世界でも逞しく朗らかに生きる人々の営みを優しい視点で描いている。
作品としては、一人の主人公を中心として物語が続く長編作品は無く、長くても3巻止まりであり、「水惑星年代記シリーズ」にいたってはオムニバス方式による各話完結のスタイルをとっている。
ただ、世界観をクロスオーバーさせている話も多いので、他作品の登場人物達が共演しているのに気付いてニヤリとさせられることも。

ところで大石まさるの描く少女達は、みな溌剌としていて健康的な魅力がある。
性的にやらしい感じではなく、開放的で瑞々しい色気とでもいうのだろうか。
そんな魅力的なヒロイン達の「おっぱい見てぇなぁ〜」と誰もが普通に考えると思うのだが、その「おっぱいポロン」に応えてくれるのが大石まさるなのだ

川・海とくれば
空・宇宙とくれば
健康・女子とくれば

何もおかしいところはない
おっぱいポロンがある限り、左母二郎は大石まさるに一生付いていく。

さて、彼の漫画はどれも温かな雰囲気の作品ばかりで、戦争、暴力、忙しなさ、空虚さ、欺瞞、裏切り、偽善といった負に連なるモチーフにほとんど触れることはない。

「俺は凄惨で陰惨な結末の話が好きなんだよ」という人にはお奨めできないが、反対に優しくほっこりとした気分になりたい人にはお奨めの漫画家である。

日々殺伐とした人間関係に疲れている方は、一度大石まさるの漫画を読んでみてはいかがだろうか。
ほっこりと優しい気分になれること間違いなしである。



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2012年03月16日

この素晴しい「百鬼夜行抄」をもう一度


タイトル考えるのって本当に難しいね。
また得体の知れない題名にしてしまった。

百鬼夜行抄06表紙.JPG

ということで、本日は「ネムキ」連載中の今市子の漫画「百鬼夜行抄」を紹介しよう。
ネムキは少女向けの漫画雑誌なので、この作品は男性諸君に縁遠い作品ではないかと思う。
もっとも2006年にドラマ化していた様なので、題名は知っているという人はいるかもしれない。

左母二郎には姉がいたので、昔から少女漫画や乙女雑誌、少女向けの小説などを普通に読んでいた。
百鬼夜行抄もその時分に読んで気に入った漫画のひとつで、姉が家を出た際に百鬼夜行抄を持って行ってしまったので、自分用に買い揃えたというぐらい好きな作品だ。

ここでどうでもいい話をひとつ
少女漫画に触れる機会の少ない男性諸君に伝えることがあるとするならば、「少年漫画より少女漫画の方がベッドインする確率が圧倒的に高い」ということだ。本当にどうでもいい話だ・・・。
さすがに今は違っているかもしれないが、少年漫画がヒロインの女の子と最後に恋仲になって終わる展開の中、少女漫画ではキス⇒親友との葛藤⇒何だかんだでSEX⇒降りかかってくる諸問題を解決してもう一度ハッピーエンドで終わる展開が多かったような気がする。
女の子が早熟なのは第二次性徴と少女漫画のせいだと思うのだが、皆さんどうでしょう?

百鬼夜行抄の話に戻ろう。
作者の「今市子」は「男子の友情」「ホラー」を題材とした漫画を描く作家で、百鬼夜行抄は彼女の代表作と言ってよいだろう。
まぁ「男子の友情」っても友情越えちゃってるんだけどね

友情を超えてみせるッ!.JPG左母二郎は雑食ですから(平然)

この作品にそっちの要素は皆無なので安心してほしい。
以下調適当あらすじ。

霊を視、妖魔を使役した幻想作家「飯島蝸牛」。
その孫の「飯島律」は蝸牛の霊感を強く受け継いだ少年である。
祖父である蝸牛が亡くなった後も、飯島本家は祖父の霊術の影響で怪異が集まり易く、霊感はあっても怪異を祓う力の無い律は、死んだ父の身体に住みついた妖魔・「青嵐」を使役し、なんとか怪異の難から逃れていた。

ある日、律の従姉の「飯島司」が療養として12年ぶりに飯島本家に訪れる。
司は背中にできた痣が原因で、積極的な行動ができない内向的な性格になってしまっていた。
年々大きくなる痣のためノイローゼになった彼女は大学も休学しているらしい。

不用意な出来事で司を傷付けてしまった律はその夜、小さな妖に襲われる。
律に撃退された妖が逃げ込んだ先は眠っている従姉の背中だった。
司の背中の痣は妖だったのだ。
痣が出来たのは12年前に熱を出して寝込んだ後のことらしい。
どうやら12年前に霊場となっている飯島本家の庭へ不用意に入ってしまったことが原因のよう。
律は司を妖から解き放つ為、青嵐と行動を起こすのだが。

メインキャラクターは主人公16歳の高校生「飯島律」、3歳年上の従姉「飯島司」、同じく7歳上の従姉「広瀬晶」父の身体に入っている式神の「青嵐」、祖母「飯島八重子」母親「飯島絹」といった飯島ファミリーがメインを務めている。

霊感は強いが祓う力のない律が、毎回苦労しながら怪異を解決するのが見所だ。
律ほどではないが霊力の強い従姉の司や晶は、それと知らず妖絡みの問題に巻き込まれては律に押しつけていく。
霊や妖怪がらみの話が大嫌いで怪異に関わり合いたくないと思いつつも、結局怪異に振り回されっぱなしの律が可愛そうでもあり可笑しくもあり。
律の手に負えない妖も、祖父が残してくれた青嵐が最後にはなんとかしてくれるので悲劇的な話はそうそうない。3倍気紛れなニャンコ先生みたいな存在だと思ってほしい。

時に恐ろしく、時に物悲しく、それでいてコミカルで笑えるのが百鬼夜行抄の魅力だろう。
ホラー作品だが恐怖を感じる様なものではなく、どちらかといえば幻想的
彼女の他作品が「世にも奇妙な物語」でドラマ化されているのだが、それを考えるとホラーというよりトワイライト・ゾーンの様な雰囲気と言った方が近いかもしれない。

霊や妖怪等が多数登場するが、少年漫画にありがちな調伏覆滅といった妖怪退治はメインではなく、日常の裏に潜む非日常を独特の視点で描いた作品である。
基本、一話一話で話が完結するスタイルをとっているので読みやすいのだが、伏線や読者をはめるトリック(?)も多いので、読み終わった後に物語の意味に気付くことも少なくなく、何度読み返しても発見がある大変面白い作品となっている。
単行本以外にも文庫版で刊行されているので、少女漫画はちょっと・・・という方でも大丈夫だろう。


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タグ:百鬼夜行抄
posted by 左母二郎 at 00:57 | Comment(1) | TrackBack(0) | 漫画/コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

弐瓶勉の新境地「シドニアの騎士」なんていかが

個人的にアニメ化して欲しい作品の第二回目ということで、シドニアの騎士を紹介させてもらおう。
若干のネタバレを含んでいるので、気にする人は回れ右でお願いします。


BLAME!やBIOMEGA等の異色作を生み出した弐瓶勉が、現在月刊アフタヌーンで連載しているのが「シドニアの騎士」だ。
魅力的だがアニメ化が難しそうな彼の作品のなかで、アニメ化できるとしたらこれだろう。

シドニア第6巻表紙.JPG

弐瓶の作品の特徴と言えば、
◎ゴチャゴチャしてる
◎会話が少ない
◎説明がほとんどない
◎敵の正体が不明すぎる
◎生き物がキモすぐる
◎構造物がやたらとでかい
◎変なキャラが多い
◎主要キャラ・モブキャラ含めてすぐ死ぬ
◎ハートフルぼっこ
◎恋愛要素皆無
エロくない

何だこれ。事実を書いたら、けなしてるみたいになってる
弐瓶作品知らない人がこれ見たら、左母二郎が弐瓶をディスっちゃってると思われちゃう。

弐瓶を知らない人には意外かもしれないが、箇条書した全てが弐瓶作品の魅力なのだ。
意味不明でゴチャゴチャしてて会話も説明も少なくて、敵も味方もキモくてすぐ死んでエロくなくて構造物がものすごくでかくて それでいてとても面白い

理解を超えた面白さというべきなのか。
現に彼の作品は国外でも高い評価を得ている。
意味が分かっていない外国人までも魅了する、それが弐瓶勉の漫画なのだ。

だが、悲しいことにBLAME!やBIOMEGAをアニメ化することは相当難しいと思う。
無言で敵と殺し合い、無言で立ち去っていく展開を毎週続けるのは無理があるだろうし、建物や背景の書込みが半端ないんですよ。

多分アニメスタッフが死んじゃう
週ジャン型冨樫級手抜き背景にすれば死を回避できるが、それってもう違う作品だろうな。
今までアニメ化されていなかったのが証拠だろう。
映画なら可能性があるかもしれないが、毎週放送する週アニメでは厳しいはずだ。

と、こういった感じだったのが今までの弐瓶作品なのだが、シドニアの騎士は毛色がかなり違っていて
◎ゴチャゴチャしている
◎敵の正体がキモくて不明すぎる
◎構造物がでかすぎる
◎登場人物がすぐ死ぬ
エロくないのは今まで通りだが、
背景の書込みが抑えられているため大変すっきりしている。
登場人物も多いため会話が多くなっている。
自分達がどういう状況に置かれているかという説明も漫画内で説明されており、物語を理解し易くなっている。
ハートフルとはいかないが、ネジの一本外れたようなコミカルさがある
そして何より驚異的なことに恋愛要素がある。

物語も今までの様に超人的な主人公が銃を撃ちまくるのではなく、衛人というロボットに乗り込み戦うロボット漫画になっている、といった様に大転化を遂げている。

いったい弐瓶勉に何があったのか?
神の計画とやらで方針を変えたのか、洗脳でもされたのかもしれないな。
しかし、今までと毛色が違っているといっても、やはり弐瓶勉は弐瓶勉であって彼の漫画らしさも健在なので安心して欲しい。

さて、物語の導入を軽く説明しよう。

主人公である「谷風長道(タニカゼナガト)」は誰も訪れることの無い地下で暮らしている。
彼は他の人間の存在を知らず、育ててくれた祖父が亡くなってからも遺言に従い衛人のシュミレーターで訓練する毎日を送っていたが、食糧が底をついた為、祖父の遺言を破って地下を出た。
そして自分以外の人間の存在と、自分の暮らしていた世界が播種船シドニアの内部だったことを知る。
艦長の井上によりシドニアを守るため衛人のパイロットになるよう要請された長道は、衛人パイロットとしての道を歩み始めるのだが。

このように、今までと違い解りやすい導入になっている。

シドニアについて軽く説明すると、
正体不明の敵、「奇居子(ガウナ) 」によって地球は滅亡しており、シドニアは種の存続を守る為宇宙へと逃れた船である。
船と言っても縦30q直径7q程もある八角柱の柱が小惑星を貫いている馬鹿でかい代物で、内部には街も海もあったりする。サイド7コロニーと思ってもらっていいかもしれない。

播種船、すなわち種を伝播させる船ということで、人類を増やしては移住可能な惑星に送り出すのだが、ガウナによって壊滅されることも多く非常に旗色の悪い戦いを余儀なくされている。
現に100年前、シドニアに侵入したガウナ2体によって99%の人間が殺されてしまった。
100年経ち、人口は50万人と回復したものの、ガウナの驚異は取り除かれていないのが現状である。

人類の敵ガウナは不定形の地球外生物である。

とにかくキモイ。
AKIRAでいうところのアルティメット鉄雄君みたいな感じ。
「金田ァ!」「さんを付けろよデコ助野郎!!」 
あ、金田さんチース。

このガウナは本体と呼ばれる核を潰すことで殺すことができるのだが、胞衣(エナ)という急激に成長する外皮を展開させているため生半に倒すことができない。
その上、本体は普通の攻撃では破壊できず、シドニアに28本しかないカビザシという特別な槍でしか破壊できないという厄介な相手である
彼らがなぜ執拗に人間を襲うのかは解明されておらず、この物語の重要な鍵となっている。


さて、シドニアの騎士にはユニークな設定が色々あり、その一つがシドニア人の光合成だ。
面白い事に彼らは光合成して栄養を摂取することができる。
その為食事も1週間に一度程度で問題なく、逆に光合成ができず普通に食事をとる長道は「臭い」と敬遠されてしまう。
食物を少量しか必要としないシドニア人には体臭がほとんどないようだ。
匂いフェチにはガッカリだな。

彼らは裸に光を浴びることで光合成するのだが、男女が深い仲になる慣用句が「一緒に光合成しよう」なんだとか。
あれだ「夜明けのコーヒーを一緒に飲もう」的な感じだろうきっと。
光合成だとエロさは感じないな

また、中性という男でも女でもない性別があり、男女どちらからでも受胎でき単性生殖でクローンを生み出せるらしい。
本編にはそれらしいことは書かれていなかったのだが、wikiによるとフタナリらしい。
ひひょはぁ!みさくらなんこつきちゃったコレ!!
今のところ中性の登場人物は長道の友人である「科戸瀬イザナ(シナトセイザナ)」ただ一人だけである。

物語は長道がパイロット候補生になり、仲間との交流やガウナとの戦闘で一流のパイロットへと開花していく様子を、ガウナの謎や過去のシドニアでの事件、長道の出生等をからめて進んでいく。
今までの弐瓶作品には無かった丁寧な回想シーンがあることも本作の特徴だ。

主人公の谷風長道は、無害で優しく誠実な人柄、衛人操縦の腕も一流なのでモッテモテである。
いわゆる1級フラグ建築士ですな。

だが、超がつく程の天然で鈍感な朴念仁である為、些細なことで嫉妬や誤解を招きいつも酷い目にあう可哀想な男だ。
谷風長道のとぼけた性格が本作品の最大の魅力のひとつだろう。

シドニア01s.JPG
シドニア02s.JPG
シドニア03s.JPG

さて先に書いているが、本作品は弐瓶作品として滅多にない恋愛要素がある。
ヒロインの一人、「星白閑(ホシジロシズカ)」との恋の行方がそれで、物語の行末を大きく左右する要因となっている。
弐瓶作品中最高に可愛いヒロインである。 (`・ω・́)ゝ

まぁ、ぶっちゃけ2巻で死んじゃったけどね。彼女。

星白閑以外にも長道に好意を持つ異性が多くいるが、鈍感な長道は彼女らの好意に気付いていない。
現在は中性のイザナが有利な位置にいるが、登場人物を情け容赦なく☆SATUGAI☆する弐瓶のことなので結末がどうなるか予想もつかない。
できれば彼らには生き延びて幸福になってほしいところ。

さて、シドニアの騎士の魅力を全然語ることができなかったが、結論としてシドニアの騎士は今までの弐瓶作品の良いところはそのままに、新たな作風とアイデアをミックスしたとても読みやすく面白い作品に仕上がっている言える。
今まで弐瓶作品を敬遠していた人や読んだことがなかった人でも、気軽に楽しんでもらえると思うので是非手にとってみて欲しい。
ことわっておくが、「エロ」という言葉だけ赤色にしたのは、特に意味あってのことではない。

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posted by 左母二郎 at 02:35 | Comment(0) | TrackBack(1) | 漫画/コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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