思った以上に上手に収まった最終回だった『峰不二子という女』第13話(最終話)感想: 名前の通り、さもしい男だ

2012年07月01日

思った以上に上手に収まった最終回だった『峰不二子という女』第13話(最終話)感想


―――WORNING―――


この記事には『峰不二子という女』第13話のネタバレがわずかに含まれております。





LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜 第13話03.jpg

意外な事に最終話は実に面白かった。
ここへきての真の黒幕登場に唐突な感じはあったものの、今までしっくりこなかった部分に最後のピースがぴったりと填まった様な印象を受けた。
不二子らしからぬ過去も、出自も両親も不二子の年齢が20歳というのも全部でたらめだったということか。
イゾルテ回以降は低迷し続け、後半は目も当てられないアレな惨状だったので、最終回には何も期待していなかっただけに良い意味で期待を裏切られた形になった。
この最終話によってこの作品は左母二郎の中で『あってもなくても大差ない作品』から『見せ方が残念な作品』へとランクアップした。
後ひと捻りあれば『名作に限りなく近い凡作』を狙えたかもしれないのに残念だ。(一応褒め言葉)

LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜 第13話02.jpg

最終話のどんでん返しで、なんとか駄作のカテゴリィから脱却した感のある『峰不二子という女』だが、考えてみれば実に勿体無い作品だった。
13話で流すには本編のエピソードが長過ぎたのおかげで、中盤以降は間延びしてかなり退屈な感じになってしまっていたのは痛い。
正直、本編は半分程度でよかったのではないかと思う。
こういった搦め手の回りくどい話は長ければ長いほど、どんでん返しの驚きも大きいのだが、どうしても中盤が退屈になり視聴を切る人も多くなってしまう。
全体的に暗く不可解で救いのない本編は5〜6話でとっとと終わらせ、それ以降の話をルパン一味の活躍に焦点を当てていれば中弛みを抑えられたに違いない。
解決編を最終話にもってきたいというのなら『涼宮ハルヒの憂鬱』のTV放送の様に、本編と解決後のエピソードをシャッフルして放送してやれば、かなり面白い構成になっていたのではないだろうか。

LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜 第13話01.jpg

結局、この作品で表現したかったことはたったひとつで、峰不二子という女は、たとえ記憶を消され悲惨な過去を植え付けられたとしても、以前と変わらず盗みを楽しみ快楽に耽り自由気ままに生きるだろう、ということだったのだろう。
まさに今までのルパンシリーズを通しての不二子像そのものであり、不二子という人間の生き様そのものだと感じずにはいられない。
微妙に性格付けが異なる配役のなかで、不二子だけが何も変わらず元のままの性格と行動理念を維持しているというのは実にらしくていいじゃないか。
不二子はいつから不二子として完成していたのか、そういった考えからこの作品が生み出されたのかもしれない。

LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜 第13話00.jpg

ただし、これを知らしめるために13話も引っ張ったのは失敗だろう。
丁寧に丁寧に矛盾を積み上げ、最後に矛盾を解決することで得られる大きなカタルシスは素晴しいと思うのだが、ルパン三世という作品には相性が悪かった様だ。
これは探偵や警察の物語の領分であり、泥棒の物語の領分ではない。
やはり泥棒の仕事はもっと派手で愉快で分かり易い展開の方がしっくりくる。
弱気を助け悪を懲らしめお宝を頂戴し、不二子に持ち逃げされるがちゃっかり取り返す。
お人好しで女好きで抜けているが、相手の思惑の上をいき誰にも捕えられないが銭形だけには遅れをとる。
そんな単純で王道な展開がルパンシリーズに相応しい「らしさ」だと思うのだ。
勿論、こんなルパンがあっていいじゃないか、というコンセプトで作られた作品相手に前の作風の方が良かったというのは間違っているのは十分理解しているが、新しいドラえもんを受け入れることのできない人が大勢いるように、長く続いたシリーズのイメージはそう簡単には払拭できるものではない。
不二子が主役のルパンシリーズの外伝的位置付け作品でも、こういった王道的なルパンの活躍が見たかった
この作品の最大にして致命的な失敗は、ルパンあってのルパン三世シリーズで峰不二子が主役を張った、ただそれだけのことなのかもしれない。




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posted by 左母二郎 at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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